2025/08/02

Taiwan Today

文化・社会

国立故宮博物院、「国宝を再び」特別展で26点の国宝書画を展示

2018/10/04
国立故宮博物院と文化部が共同で行う年に一度のシリーズ展、「国宝を再び-書画の精華」が4日に開幕。昨年の「国宝の形成-書画の精華」に続いて国宝の書画26点を展示する。(国立故宮博物院提供、中央社)
国立故宮博物院と文化部(日本の文科省に類似)が共同で行う年に一度のシリーズ展、「国宝再現-書画菁華特展(国宝を再び-書画の精華)」が4日に開幕した。3日に行われた開幕の記者会見で国立故宮博物院の陳其南院長は、昨年行った「国宝的形成-書画菁華特展(国宝の形成-書画の精華)」が国内外のファンに大変好評だったことから、その期待に応えて今年も国宝の書画26点を展示することにしたと説明した。今年の展示品には、2011年に開催した「精彩100国宝総動員」特別展以降、一度も公開されていない「晋 王羲之 平安何如奉橘三帖」も含まれる。
 
「国宝を再び-書画の精華」の展示品は東晋から元までのそれぞれの時代における大家の作品で、いずれも美術史における代表的なもの。26点の展示品のうち13点は展示日数に制限が設けられた書画で、デリケートな作品の劣化を避けるため、1回に42日間しか展示できない。このためこれらの作品は前後期に分けて展示する。
 
前期では「晋 王羲之 平安何如奉橘三帖」、「唐 閻立本画蕭翼賺蘭亭図」、「宋 蕭照 画山腰楼観」、「宋 夏珪溪山清遠」、「宋 陳居中 文姫帰漢図」、「元 趙孟頫 鵲華秋色」の6点を展示。これらは11月14日まで見ることが出来る。後期は11月15日から12月25日までで、展示日数の限られた国宝は、「唐 玄宗 鶺鴒頌」、「唐 徐浩 朱巨川告身」、「宋 易元吉 猴猫図」、「宋 銭選 桃枝松鼠」、「宋人 翠竹翎毛」、「宋人 折檻図」、「金 武元直 赤壁図」の7点。
 
陳院長は、「国立故宮博物院には博物館として世界最高レベルの東洋芸術コレクションがある。将来は文化財としてのみならず、芸術史や独自性の鑑賞といった異なる角度から展示を企画することで、台湾の各階層の人々に故宮博物院という『宝庫』についてより深く知ってもらい、文化資産の貴重さを理解してもらえるようにしたい」と述べた。
 
同じく記者会見に出席した文化部の蕭宗煌政務次長(副大臣)によれば、国立故宮博物院の収蔵品のうち文化部指定の国宝として通知公告がなされた書画作品は193件(作品数344点)、重要古物(重要文化財)は361件(作品数1,701点)。台湾全体の書画の国宝と重要文化財のうち40%を国立故宮博物院が収蔵している。これは同博物院における書画の分類作業が大きな成果をあげたことを示すという。
 

ランキング

新着